まず、資金管理にはいくつかの種類があります。
まず、フィールドを決める際の資金管理、エントリーする際の資金管理、そして利益を確定する際の資金管理です。
ギャンブルではなく投資として考える資金管理についても説明します。このように3つのカテゴリに分けて考えるといいと思っています。
では、順に説明していきます。
リスクの認識とツールで単純化
フィールドを決める際の資金管理について説明しようと思っていましたが、以前の動画でZEROさんとFX資金管理の計算方法について説明した動画を撮っていますので、そちらをご覧いただければ詳しく理解できると思います。
また、私は朝陽さんに依頼して作成してもらったキングダムというツールを使用しています。
このツールを使うと、ラインを引くだけでロングポジションを取った場合の損失額やショートポジションを取った場合の損失額などが一括で分かります。
さらに、ボタンを押すだけでラインが消えたり、ポジションも全て管理できるようになっています。
この資金管理の動画とキングダムの動画をご覧いただければ、フィールドを把握するのに役立つと思います。
よく言われていることですが、取引時には資金の10%程度を使用すると自分のフィールドの大きさを把握することができます。フィールドの大きさは、ピップ幅とロット数によって個々に異なりますので、それらを考慮しながらフィールドを作成すると分かりやすいでしょう。
リスクリワードで資金管理
次に、トレード時の資金管理についてです。私は毎回、負けを拾いながら利益を残していくようなトレードを行っています。
正しい負け方をしてリスクリワードを取るために、まず自分のフィールドの中で戦う場所を決めます。
そして、戦う場所を決めたら、エントリーポイントを分析し、エントリーのチャンスを探します。
この際には、レンジブレイクなら少し手前にストップロスを設定し、エントリーした場所からどれぐらいの幅で利益を狙えるかを考慮してエントリーします。
このようにリスクリワードを守ってエントリーすることが重要です。
また、トレンドラインにしっかり当たる場合は、1つ前のポイントにストップロスを設定し、高値抜けの場合は、1つ前の安値にストップロスを設定するといった具体的なルールを作り、順序に従って実行することも資金管理の一環だと考えています。
半利確建値SLで資金管理
次に、冷静な思考で考える資金管理についてです。ギャンブルではなく、確実に利益を得るためには、トレードを通じて損失を最小限に抑えながら利益を積み重ねることが重要です。最近はハーフクローザーなどの方法を使用し、半分のロットで利益を確定し、残りの半分のロットでさらに利益を伸ばすといったトレード方法を紹介しています。
ショートポジションを取る場合も、一部のロットを利益確定の値段で決済し、残りのロットで利益を伸ばしていくといった考え方です。
EA元金回収・ノンリスクの思考での運用
以上が資金管理についての説明です。
プラスで利益を残すことが重要ですね。いかに元金を減らさずに取引を行うための資金管理について考えている点を示します。
EAもこの考え方に基づいて運用できます。
さまざまな種類のEAが存在します。ナンピンEAや単利EA、複利EAなどがあります。
どのEAでも、元金を回収した後にぶん回せば良いと考えています。
利益を回収できるEAなら、どのEAでも使用できるという考え方です。
なぜなら、例えば10万円を入金し、10万円を稼いだ後、10万円を引き出せば良いからです。つまり、元々なかったお金でトレードできるため、損失ゼロで勝負することができます。
その後ぶん回したり、ロット数を上げたりして自由に運用できます。
利益を確定するトレードも重要です。利益が出たらきちんと確定し、残りの利益で勝負するという考え方です。
このような思考ができれば、利確やEAの運用も楽になります。
これも資金管理の一つだと私は考えています。
資金管理はトレードスキルが出来てから
次に、異なるフェーズごとに適用する資金管理についてです。少しわかりづらいかもしれませんが、最初にフィールドを決める資金管理や、トレードでの資金管理、建値半値で考える方法など、これらはテクニカルスキルやトレードスキルを持っている方に合うアプローチです。ですので、スキルがない方は、まずトレードスキルを見直してから、資金管理を考えると良いと思います。
もしくは、トレードスキルがない方は、「投資とは?」や「元金を減らさない為には?」という考え方でトレードしてみると良いでしょう。
実際に取引を行ってみれば、資金管理について深く考えなくても、勝てるトレーダーになることができます。
投資脳で考える資金管理
トレードスキルがなくても、適当にエントリーし、少しでもプラスになったら半分のロットだけ確定して、残りのロットで利益を伸ばしていけば勝てるトレードになります。
したがって、単純な方法で試してみるか、自動売買なども試してみることができます。
証拠金が20万円や50万円、100万円などと書かれているかもしれませんが、実際には1000円を入金し、1000円稼いだら1000円抜いて、また1000円稼げるかどうか試してみることもできます。これも資金管理の一環です。
初めの説明で紹介したトレードスキルがない方は、投資の視点から元金を減らさずに取り組む方法を試してみてください。実際に資金を投入すると、資金管理が重要であることが理解できるでしょう。